公開日:2026/08/20 コラム更新日:2026/08/20
eスポーツに興味がある高校生の中には、「eスポーツを学ぶなら大学と専門学校のどちらがよいのだろう」「専門学校と大学では何が違うのだろう」と迷っている人もいるのではないでしょうか。
近年は、eスポーツを学べる学校が増えており、専門学校だけでなく、大学でもeスポーツを授業や研究、スポーツビジネスの学びに取り入れる動きが広がっています。
ただし、大学と専門学校では、eスポーツの学び方や目的が異なります。どちらが上という話ではなく、自分が将来どのようにeスポーツと関わりたいかによって、向いている進学先は変わります。
この記事では、eスポーツを学ぶうえでの大学と専門学校の違い、向いている人、進学先を選ぶときのポイントについて解説します。
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大学と専門学校では、同じeスポーツを扱っていても、学びの目的やカリキュラムの考え方が異なります。まずは、主な違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | 大学 | 専門学校 |
|---|---|---|
| 学びの目的 | 幅広い進路に活かせる力を育てる | eスポーツ業界の実務スキルを身につける |
| 学び方 | 講義・演習・研究・プロジェクト型 | 実習・実技・現場型 |
| eスポーツの位置づけ | ビジネスや社会を学ぶ題材 | 学びの中心 |
| 学習期間 | 4年制が中心 | 2〜3年制が中心 |
| 学位・称号 | 学士号 | 専門士・高度専門士など |
| 身につく力 | 企画力、分析力、マネジメント力、発信力 | 競技力、配信技術、運営スキル |
| 進路 | eスポーツ業界、一般企業、広告、自治体、教育など | eスポーツ業界、ゲーム業界、配信・イベント関連など |
| 向いている人 | 将来の選択肢を広げたい人 | 早く専門スキルを身につけたい人 |
eスポーツ専門学校では、eスポーツそのものを中心に据えた実践的な学びが行われることが多くあります。プロ選手を目指す人だけでなく、配信、実況・解説、イベント運営、チームマネジメント、映像制作など、eスポーツ業界に関わるさまざまな職種を想定したカリキュラムが組まれる場合があります。
専門学校の大きな特徴は、実習や演習を中心に、現場で使いやすいスキルを短期間で学びやすい点です。ゲームタイトルごとの戦略理解、トレーニング、配信ソフトの操作、動画編集、SNS運用、大会運営など、実務に近い内容を扱うことがあります。
将来、eスポーツ業界で働きたい職種が明確な人にとっては、必要なスキルを集中的に学びやすい環境といえます。
eスポーツ専門学校では、校内大会や配信演習、イベント運営など、実際の業務に近い経験を積めることがあります。配信画面の設計、音声・映像の調整、イベント進行、参加者対応など、現場で必要になる動きを経験できる点は大きな強みです。
こうした経験は、卒業後にeスポーツ業界やゲーム業界、イベント関連の仕事を目指すうえで役立ちます。
専門学校は、eスポーツ業界に早く近づきたい人に向いています。プロ選手、配信者、実況・解説、イベントスタッフ、映像制作など、目指したい職種が具体的に決まっている場合は、専門分野に集中しやすい環境です。
一方で、専門分野に集中する分、進路の方向性がある程度絞られやすい場合もあります。eスポーツ業界以外の進路も幅広く考えたい場合は、学べる内容や就職先を事前に確認しておくことが大切です。
大学でのeスポーツ教育は、専門学校のようにeスポーツそのものを中心に実務スキルを学ぶだけではありません。大学では、eスポーツをビジネス、教育、地域、メディア、情報技術などと結びつけながら、幅広い視点で学べる点が特徴です。
大学では、eスポーツを一つの競技としてだけでなく、産業や文化、地域活動、教育、マーケティングと関わるテーマとして学ぶことができます。
たとえば、eスポーツ大会をどのように企画するのか、スポンサーとどう連携するのか、地域イベントとしてどう活用できるのか、若い世代に向けてどう情報発信するのかといった視点で考えることができます。
これは、eスポーツを「プレイするもの」としてだけでなく、「企画する」「支える」「広げる」ものとして捉える学びです。
大学では、4年間の学びを通じて学士号を取得できます。eスポーツに関心を持ちながらも、将来は一般企業、広告、自治体、教育、スポーツビジネスなど、幅広い進路を考えたい人にとって、大学での学びは選択肢を広げやすい面があります。
eスポーツ業界はもちろん、eスポーツで身につけた企画力、分析力、コミュニケーション力、マネジメント力は、他の業界でも活かせる力です。
eスポーツに興味があっても、「プロ選手になれる自信はない」「プレイヤー以外の関わり方を知りたい」と感じる人もいるでしょう。
大学では、eスポーツを題材にしながら、イベント企画、マーケティング、配信、地域連携、教育活用など、さまざまな関わり方を考えることができます。
そのため、自分がどの役割に向いているのかを、学びながら見つけやすい点も大学の特徴です。
大学では、4年間を通じて基礎から応用まで段階的に学びながら、自分に合う進路を考えることができます。入学時点で将来の職種が明確に決まっていなくても、授業や演習、イベント、ゼミ活動などを通して、自分の興味や得意なことを見つけていくことができます。
eスポーツをきっかけに、ビジネスや社会との関わりまで広げて考えられることが、大学で学ぶ大きな特徴です。
eスポーツを大学で学ぶことに向いているのは、将来の選択肢を広げながら、eスポーツをビジネスや社会とつなげて考えたい人です。
たとえば、次のような人には大学での学びが向いています。
・eスポーツだけでなく、ビジネスやマーケティングも学びたい人
・将来の選択肢を広げたい人
・一般企業や地域、教育分野も視野に入れたい人
・プロゲーマー以外の関わり方を考えたい人
・イベント企画やマネジメントに興味がある人
大学では、eスポーツをきっかけに、企画力、分析力、発信力、チームマネジメント力などを身につけることができます。これらの力は、eスポーツ業界だけでなく、さまざまな仕事で活かせる力です。
専門学校が向いているのは、eスポーツ業界に早く近づきたい人や、目指したい職種がある程度明確な人です。
たとえば、次のような人には専門学校での学びが向いている場合があります。
・プロ選手、配信者、実況・解説、イベントスタッフなどを目指したい人
・実習中心で学びたい人
・短期間で専門スキルを磨きたい人
・eスポーツ業界やゲーム業界に直結する学びを重視したい人
専門学校では、特定分野に集中して学びやすい一方で、進路の幅が学校やカリキュラムによって異なります。進学前には、卒業後の就職先やサポート体制も確認しておきましょう。
大学と専門学校のどちらを選ぶ場合でも、学校名やイメージだけで判断するのではなく、学べる内容や将来の進路を具体的に確認することが大切です。
まず考えたいのは、自分が将来どのようにeスポーツと関わりたいのかです。プロ選手を目指したいのか、イベント運営に関わりたいのか、配信や動画制作をしたいのか、マーケティングやビジネスに関心があるのかによって、選ぶべき進路は変わります。
まだはっきり決まっていない場合は、幅広く学びながら考えられる環境が合っている場合もあります。
「eスポーツを学べる」と書かれていても、学校によって授業内容は異なります。競技スキルを中心に学ぶのか、配信やイベント運営を学ぶのか、ビジネスやマーケティングまで学べるのかを確認しましょう。
授業名だけで判断せず、具体的に何を学ぶのか、どのような実習や演習があるのかを見ることが大切です。
eスポーツを学ぶうえでは、設備や実習環境も重要です。ゲーミングPC、配信設備、映像制作環境、イベント運営の機会などがあるかを確認しましょう。
ただし、設備があるだけではなく、それをどのような授業や活動で活用するのかも見る必要があります。
進学先を選ぶときは、卒業後の進路も確認しておきましょう。eスポーツ業界だけでなく、一般企業、広告、イベント、IT、教育、地域活動など、どのような分野につながるのかを見ておくことが大切です。
特に、将来の選択肢を広げたい人は、eスポーツ以外の分野にも活かせる力が身につくかを確認しましょう。
大学と専門学校では、学習期間や学費の考え方も異なります。大学は4年間で幅広く学ぶことが多く、専門学校は2〜3年間で専門的に学ぶケースが多くあります。
学費だけで判断するのではなく、学べる内容、卒業後の進路、身につく力を含めて比較することが大切です。
札幌国際大学スポーツビジネス学科では、eスポーツをスポーツビジネスの一分野として学ぶことができます。目的は、プロのeスポーツ選手を育てることだけではありません。eスポーツを教材・フィールドとして活用し、企画し、支え、動かせる人材を育てることを目指しています。
2025年度秋学期からは、スポーツビジネス学科でeスポーツ概論を開講しています。この授業では、eスポーツの基礎だけでなく、ビジネス、教育、社会的影響、イベント運営、ビジネスモデル、選手育成、マーケティング戦略などを体系的に学びます。
また、eスポーツルームを備えたクリエイティブ・ラボでは、eスポーツを深く体験できる環境が整っています。映像制作やビジネスなど、関連分野の学びにもつながる点が特徴です。
札幌国際大学でのeスポーツの学びは、専門学校のようにeスポーツだけに特化するのではなく、スポーツビジネス、イベント運営、マーケティング、教育、地域連携などへ広げていく学びです。
eスポーツを「プレイするもの」だけでなく、「企画する」「支える」「広げる」ものとして学べることが、札幌国際大学スポーツビジネス学科の特徴です。
eスポーツを学ぶ進路には、大学と専門学校があります。専門学校は、eスポーツ業界で求められる実践的なスキルを短期間で学びやすい環境です。プロ選手、配信、実況・解説、イベント運営など、目指したい職種が明確な人に向いている場合があります。
一方、大学では、eスポーツをビジネスや社会、教育、地域、メディアなどとつなげながら幅広く学ぶことができます。eスポーツ業界だけでなく、一般企業、広告、自治体、教育など、将来の選択肢を広げやすい点が特徴です。
大学と専門学校は、どちらが優れているというものではありません。大切なのは、自分が将来どのようにeスポーツと関わりたいのかを考え、その目的に合った学び方を選ぶことです。
eスポーツを競技だけでなく、スポーツビジネスやイベント運営、マーケティング、地域連携とつなげて学びたい人は、札幌国際大学スポーツビジネス学科の学びも確認してみてください。
札幌国際大学では、オープンキャンパスを開催しています!
詳しいプログラム内容や日程は、特設サイトをご確認ください。
坪山 義明 講師
Tsuboyama Yoshiaki
この記事の監修者
スポーツ人間学部スポーツビジネス学科
修士(スポーツ健康科学)
eスポーツ・アスレティックトレーニング・運動生理学
eスポーツ・バーチャルスポーツ
スポーツ産業学会、日本デジタルゲーム学会、Entertainment and Gaming Research Association