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2026/01/13 コラム

保育士になるには?高校生・社会人などパターン別のルートと後悔しない学校の選び方

この記事について

「保育士になりたいけど、何から始めればいいの?」 「自分に合った学校は大学?短大?それとも専門学校?」 「働きながらでも資格は取れるのかな…」
保育士という夢に向かって一歩踏み出そうとしているあなたは、今、たくさんの希望と少しの不安を抱えているのではないでしょうか。夢を叶えるためには、その第一歩である「学びの場」選びがとても重要です。

この記事では、札幌国際大学のコラムとして、保育士になるための総合的な情報をお届けします。高校生、大学生、社会人、主婦の方など、あなたの今の状況に合わせたルートを具体的に示しながら、後悔しない進路選択をするためのヒントを解説します。この記事を読み終える頃には、あなたの進むべき道が明確になっているはずです。

目次

そもそも保育士ってどんな仕事?幼稚園教諭との違いは?

保育士の女性

保育士への道を探る前に、よく似た職業である「幼稚園教諭」との違いを理解しておきましょう。
どちらも子どもの成長を支える素晴らしい仕事ですが、その役割や必要な資格、働く場所が異なります。特に近年増えている「認定こども園」で働くには、両方の資格が有利になるため、この違いを知ることは非常に重要です。

項目 保育士 幼稚園教諭
必要な資格 保育士資格(国家資格) 幼稚園教諭免許状
管轄 こども家庭庁(厚生労働省) 文部科学省
施設の種類 児童福祉施設(社会福祉施設) 教育施設
働く場所 保育所、認定こども園、児童養護施設など(社会福祉施設も含む) 幼稚園、認定こども園など
対象年齢 原則0歳~小学校就学前 原則満3歳~小学校就学前
主な役割 生活習慣の指導や心身の発達を支える「保育」 小学校以降の学びの基礎を作る「教育」

簡単に言うと、保育士は「生活」を通して子どもの成長を支えるプロ、幼稚園教諭は「教育」を通して成長を支えるプロです。そして「認定こども園」は、その両方の機能を併せ持つ施設であり、保育士と幼稚園教諭の両方が活躍しています。

保育士資格を取得するための代表的な2つのルート

保育士として働くために必要な国家資格「保育士資格」。この資格を取得するには、大きく分けて2つのルートがあります。どちらのルートがあなたに合っているか、まずは全体像を掴みましょう。

ルート 1. 指定保育士養成施設を卒業する 2. 保育士試験に合格する
概要 ・厚生労働大臣が指定する大学
・短大
・専門学校等を卒業することで資格を取得
・年2回実施される国家試験に合格することで資格を取得
メリット ・卒業と同時に資格が取得できる(試験免除)
・体系的に保育を学べる
・実習で実践力が身につく
・学歴や経歴に関わらず挑戦できる
・自分のペースで学習できる
・費用を安く抑えられる可能性がある
デメリット ・通学期間が必要(最短2年)
・学費がかかる
・合格率が低い(例年20%台)
・筆記9科目をすべてクリアする必要がある
・実技試験の対策が必要
向いている人 ・高校生など、これから進学する人
・じっくり保育を学びたい人
・最終学歴が大卒の人
・社会人や主婦で働きながら目指す人
・独学が得意な人

【パターン別】自分に合った保育士への道筋は?

子どもと遊ぶ保育士の女性

それでは、あなたの現在の状況に合わせて、どのようなルートがあるのかを具体的に見ていきましょう。

高校生・中卒の方

これから進路を選ぶ高校生の方にとって、一般的な方法の一つは「指定保育士養成施設」へ進学するルートです。大学、短大、専門学校のいずれかに進学し、必要な単位を修得すれば、卒業と同時に保育士資格を取得できます。

中卒の方は、まず高等学校卒業程度認定試験(高認)に合格することが第一歩です。高認合格後、養成施設に進学するか、もしくは児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上の実務経験を積むことで保育士試験の受験資格を得る道もあります。

最終学歴が大卒以上の方

すでに大学等を卒業している方は、選択肢が広がります。

  1. 養成施設に再進学する
    短大や専門学校(2年制)に入学すれば、最短2年で確実に資格を取得できます。保育の知識や技術を基礎からしっかり学びたい方におすすめです。
  2. 保育士試験に合格する
    大卒であれば、すぐに保育士試験の受験資格があります。通信講座や独学で勉強し、試験合格を目指すルートです。費用を抑え、短期間で資格取得を目指したい方に適しています。

働きながら目指す社会人・主婦の方

現在の仕事や家庭と両立しながら保育士を目指す方には、柔軟な学び方ができるルートがおすすめです。

  1. 通信制・夜間部の養成施設で学ぶ
    働きながらでも卒業と同時に資格が取得できるのが最大の魅力です。スクーリング(対面授業)が必要な場合もありますが、自分のペースで学習を進められます。
  2. 保育士試験に合格する
    通勤時間や休日などを利用して学習計画を立て、試験合格を目指します。費用を最も安く抑えられる可能性がありますが、強い意志と自己管理能力が求められます。

後悔しない学校選び!大学・短大・専門学校のリアルな違い

子どもが色鉛筆で画用紙に絵を描く

養成施設への進学は、保育士としての土台を作る重要な期間です。
ここでは、それぞれの学校のリアルな違いと、あなたに最適な学校を見つけるためのポイントを解説します。

学費・期間・特徴の比較表

まずは、全体像を比較表で確認しましょう。

項目 4年制大学 短期大学 専門学校
卒業までの期間 4年 2年(または3年) 2年(または3年)
学費総額の目安 約400~550万円
約200~350万円
約200~350万円
学びの特徴 幅広い教養・保育理論の研究
保育の知識と実践をバランス良く学ぶ 実技・実践重視で即戦力を育成
同時取得しやすい資格 幼稚園・小学校・中高教諭免許など 幼稚園教諭免許など 幼稚園教諭免許、リトミック指導資格など
卒業後の学位 学士
短期大学士 専門士
向いている人 将来、園長や研究職も視野に入れたい人 早く現場に出たいが、幅広い教養も得たい人 とにかく実践力を身につけたい人

【徹底比較】大学と短期大学、あなたに合うのはどちら?

子どもが絵具を手に塗り手跡をつける

保育士を目指す進路で特に多くの人が悩むのが、「大学」と「短期大学」の選択です。ここでは、両者の違いをさらに深掘りし、あなたが後悔しない選択をするためのポイントを多角的に解説します。

学びの「深さ」と「広さ」の違い

  1. 大学の学び
    4年間という時間を活かし、保育の専門分野をじっくりと深掘りできるのが大きな特長です。子どもの発達心理、障害児保育、ソーシャルワークといった専門的なテーマを深く研究したり、保育の歴史や海外の教育事情を学んだりと、「なぜそうするのか?」という理論的背景まで体系的に学べます。保育以外の一般教養科目も豊富で、幅広い視野を養いたい探究心旺盛な人に向いています。
  2. 短大の学び
    2年間に保育士として必要な知識と技術が凝縮されています。保育の理論や実践スキルをバランス良く、効率的に学ぶカリキュラムが組まれています。「どうすればいいのか?」という現場での実践に直結する内容が中心で、卒業後すぐに活躍できる力の育成に重きを置いています。限られた時間で集中して学び、早く現場に出たい人にとって適した環境です。

時間と費用の違い

  1. 大学のコスト
    4年間の学費は高額になる傾向があり、経済的な負担は大きくなります。また、社会に出るのが2年遅くなるため、その間の収入がないことも考慮に入れる必要があります。ただし、これは将来への投資と捉えることもできます。
  2. 短大のコスト
    2年間で卒業できるため、大学に比べて学費総額を大幅に抑えられます。早く社会に出て保育士として収入を得られるため、経済的なメリットは非常に大きいです。

将来のキャリアパスと可能性の違い

  1. 大学のキャリアパス
    「学士」の学位を得られるため、キャリアの選択肢が広がります。保育現場で経験を積んだ後、主任や園長といった管理職を目指す際に有利になることがあります。また、大学院に進学して研究者になったり、公務員として児童福祉行政に携わったりと、保育の専門性を活かした多様な道に進む可能性も秘めています。小学校教諭免許など、複数の免許を取得しやすいのも魅力です。
  2. 短大のキャリアパス
    まずは保育現場のプロフェッショナルとして活躍することを目指します。現場での実践経験を何よりも重視したい人にはぴったりです。もちろん、短大卒業後でも主任や園長を目指すことは十分に可能です。さらに、「4年制大学への編入」という選択肢もあり、現場を経験してから学びを深めたいと思った時に、キャリアを再設計できる柔軟性も持っています。

あなたはどちらに向いている?選び方のポイント

  1. こんなあなたは「大学」向き
    ・保育や子どもに関するテーマを学問として深く探究したい人
    ・将来的に園長などの管理職や、研究・行政分野にも興味がある人
    ・保育以外の幅広い分野も学び、豊かな教養を身につけたい人
    ・4年間のキャンパスライフをじっくり楽しみたい人
  2. こんなあなたは「短期大学」向き
    ・一日でも早く保育士として現場で子どもたちと関わりたい人
    ・学費をできるだけ抑えて資格を取得したい人
    ・実践的なスキルを効率よく、集中して学びたい人
    ・まずは現場で経験を積み、その後のキャリアを考えたい人

【大学という選択肢】札幌国際大学で「こころを理解する保育者」を目指す道

子どもの遊ぶスペース

大学での学び、特に4年制大学での深い探究に興味を持った方へ、具体的な学びの場として札幌国際大学の「人文学部心理学科 子ども心理専攻」をご紹介します。本学では、ただ資格を取るだけでなく、子どもの心を深く理解し、一人ひとりに寄り添える質の高い保育者の育成を目指しています。

心理学をベースに教育・保育を実践的に学ぶ

本専攻の最大の特色は、心理学を土台として保育や教育を学ぶ点にあります。これにより、子どもたちの行動の背景にある「こころ」をより深く理解し、科学的根拠に基づいた適切な支援ができる能力を養います。
豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスを活かし、子どもたちと実際に関わるフィールドワークやボランティア活動の機会も豊富です。こうした経験を通じて、豊かな教養、社会性、共感力、そして高度な専門性とコミュニケーション能力を兼ね備えた人材を育成します。

理論と実践をつなぐ特色ある授業

本専攻では、学生が主体的に学び、実践力を高めるためのユニークな授業を展開しています。

  1. 子ども心理フィールドワーク
    1年次から様々な現場で子どもたちと触れ合う授業です。子どもや保育者を観察・記録し、実習で使う名札などのグッズ制作も行い、早い段階から現場を意識した学びを始めます。
  2. 子ども音楽療育実習
    音楽を使った楽しい遊びを通して、障がいや発達に心配がある子どもたちの発達を促す「音楽療育」を学びます。学内でワークショップを開催し、子どもたちをサポートしながら理論と実践を結びつけ、「こども音楽療育士」の資格取得も目指せます。
  3. 保育・教職実践演習
    4年次の総仕上げとして、模擬保育やディスカッションを重ねます。保育を取り巻く社会的課題についても探究し、保育者としての使命感と責任感を育み、自らが目指す保育者像を明確にしていきます。
幼稚園教諭と保育士のダブル取得はもちろん、幅広い資格を目指せる

これからの保育現場、特に「認定こども園」で活躍するためには、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を持つことが強く推奨されます。本専攻では、卒業と同時に幼稚園教諭一種免許状と保育士資格のダブル取得が可能です。大学で取得できる「一種免許状」は、将来、園長などリーダー的な役割を担う上で重要な資格となります。

その他にも、子どもたちの成長を多角的に支援するための資格を目指せます。

  • こども音楽療育士
  • 認定絵本士
  • 児童指導員任用資格
  • 認定心理士
  • レクリエーション・インストラクター など

札幌国際大学では、心理学と幼児教育・保育の専門知識・技能を修得し、多様性を理解し協働する力、主体的に学び続ける力、そして地域社会に貢献する意欲を持つ人材の育成を教育目標(ディプロマ・ポリシー)として掲げています。
理想の保育を追い求める、意欲あるあなたを待っています。

「専門学校という選択肢」

大学や短大と比較されるもう一つの道が専門学校です。「即戦力となる保育士」の育成に特化しているのが特徴で、ピアノ、手遊び、造形といった実技や、現場で役立つ実践的な演習の授業が豊富に組まれています。就職サポートが手厚く、保育園との強いつながりを持つ学校が多いのも魅力です。専門技術をとことん磨き、卒業後すぐに現場の第一線で活躍したいという強い意志のある方におすすめです。

保育士試験の概要と合格に向けたポイント

保育士試験は、養成施設に通わなくても保育士になれる道を開く一方で、その合格率は例年20%台と、決して簡単な試験ではありません。しかし、正しい知識と計画的な対策で、合格は十分に可能です。

  1. 試験概要
    試験は筆記試験と実技試験の2段階。筆記試験(全9科目)にすべて合格すると、実技試験に進めます。
  2. 合格の壁
    筆記試験は、科目ごとに100点満点中60点以上で合格ですが、この「9科目すべて」を3年以内にクリアしなければならないのが難しさの理由です。
  3. 勉強時間の目安
    合格に必要な勉強時間は、一般的に100〜180時間と言われています。1日1時間の勉強なら3ヶ月〜半年が目安です。
  4. 筆記試験対策
    過去問を繰り返し解き、出題傾向を掴むのが有効な学習法です。苦手科目を作らず、全科目で6割以上を安定して取れるように学習計画を立てましょう。
  5. 実技試験対策
    「音楽」「造形」「言語」の3分野から2分野を選択します。「ピアノが弾けないと不利?」と心配する方もいますが、求められるのは完璧な演奏ではなく、子どもたちが楽しめるような表現力です。苦手意識があっても、しっかりと練習すれば合格レベルに到達できます。

まとめ

保育士になるための道筋は見えてきましたか? 保育士への道は一つではありません。大切なのは、あなたの今の状況や、将来どんな保育士になりたいかを考え、自分に合ったルートを選ぶことです。

この記事で見てきたように、特に大学という場で深く学ぶことは、専門性だけでなく、豊かな人間性を育み、将来の可能性を大きく広げます。札幌国際大学の「人文学部心理学科 子ども心理専攻」では、心理学をベースにした独自のカリキュラムと実践的な学びの機会を通じて、これからの時代に求められる保育者の育成に力を注いでいます。

あなたの「子どもが好き」という気持ちを、確かな知識と技術に裏付けられた専門性へと高めてみませんか。
この記事が、あなたの夢への第一歩を踏み出すきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。

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