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2026/06/02 学部・学科

「コピペ」はなぜダメ? 大学1年生がレポートの基本ルールを学びました

「ネットで調べた文章を、少し言い換えてレポートに使う」
これはセーフでしょうか。それともアウトでしょうか。

今回の初年次教育科目「学びの技法」では、大学1年生がレポートを書くときに必要な「引用」と「剽窃(ひょうせつ)」の基本について学びました。
大学では、授業を受けるだけでなく、自分で調べ、考え、文章にまとめる機会が多くあります。その代表的なものが「レポート」です。

高校までの作文や感想文では、「私はこう思いました」と書くこともあったかもしれません。しかし、大学のレポートでは、それだけでは十分ではありません。
大学のレポートでは、根拠を示して、自分の考えを述べることが求められます。
そのためには、本や論文、インターネット上の資料を調べながら、「自分はどう考えるのか」を組み立てていきます。

大学のレポートは「他人の知識を借りながら、自分の考えをつくる文章」

授業では、まず大学のレポートについて、次のように確認しました。
大学のレポートは、他人の知識を借りながら、自分の考えをつくる文章である。

つまり、他の人の考えや文章を使うこと自体が悪いわけではありません。むしろ、大学で学ぶうえでは、本や論文、資料を調べることはとても大切です。
ただし、そのときに重要なのが、「どこまでが自分の考えで、どこからが他人の考えなのか」をはっきり書くことです。
これをしないまま、他人の文章や考えを自分のもののように書いてしまうと、「剽窃」になります。

「これは剽窃?」学生同士で考えるワークを行いました

授業では、実際にいくつかの例を見ながら、「これはセーフか、アウトか、グレーか」を学生自身が考えるワークを行いました。
たとえば、

【事例1】 本に書いてあった文章を、そのままレポートに貼り付けた
【事例2】 語尾だけ少し変えて、自分の文章のように書いた
【事例3】 インターネットの記事を読んで自分の言葉でまとめたが、どのサイトを見たかを書いていない
【事例4】 友人のレポートをかなり参考にして書いた
【事例5】 の文章を「 」で囲み、著者名・発行年・ページを書き、最後に参考文献も書いた

といった事例について、ひとりで考えたあと、近くの学生と相談しました。

札幌国際大学 臨床心理専攻
剽窃にあたるかどうか、学生同士で真剣に相談しています
札幌国際大学 臨床心理専攻
「セーフ」「アウト」「グレー」のどれにあたるか、3人で考えています

実際に考えてみると、単に「コピペはダメ」というだけではなく、「少し言い換えただけならどうなのか」「自分の言葉でまとめた場合でも出典は必要なのか」など、判断に迷う場面があることに気づきます。
大学での学びでは、こうした迷いや疑問を一つずつ整理しながら、正しい学び方を身につけていきます。

なぜ剽窃は大学で大きな問題になるのか

授業では、剽窃とは、他人の考え・文章・データを、自分が考えたもののように見せることだと確認しました。
剽窃が問題なのは、単に「ルール違反だから」だけではありません。
剽窃をしてしまうと、

  • 読む人をだますことになる
  • 書いた人への敬意を欠く
  • 自分で考える学びにならない

という問題が生じます。
レポートは、誰かの文章を写すためのものではなく、自分で調べ、考え、表現するための学びです。そのため、他人の考えを使うときには、出典を示す必要があります。

レポートで気をつけたい3つのポイント

授業では、剽窃を防ぐための基本として、次の3つを確認しました。

1つ目は、そのまま使うなら「 」で囲むこと。本や資料の文章をそのまま使う場合は、引用部分がわかるように示します。
2つ目は、自分の言葉でまとめても、出典を書くこと。文章を自分なりに言い換えた場合でも、もとの考えが他の人のものであれば、出典を示す必要があります。
3つ目は、最後に参考文献を書くこと。どの本や資料を使ったのか、読み手が確認できるようにします。

このようなルールを学ぶことで、学生は少しずつ「大学生らしい文章の書き方」を身につけていきます。

生成AIの時代だからこそ、「自分で考える力」が大切

近年は、生成AIを使えば、文章をすぐにつくることができます。しかし、AIが作った文章をそのまま提出することは、自分で考えたレポートとは言えません。

授業でも、AIの文章をそのまま出すことは避けるべきこととして確認しました。大切なのは、便利な道具に頼りきることではなく、情報をどう使い、自分が何を考えるのかを明確にすることです。

大学での学びでは、答えを早く出すことだけが目的ではありません。調べること、考えること、迷うこと、そして自分の言葉で表現すること。その過程そのものが、大切な学びになります。

1年次から「大学での学び方」を丁寧に学びます

「大学のレポートって難しそう」「文章を書くのが苦手だけれど大丈夫かな」そう感じる高校生もいるかもしれません。
しかし、心理学科 臨床心理専攻では、1年次から初年次教育を通して、大学で必要になる学び方を段階的に身につけていきます。

レポートの書き方、資料の調べ方、引用の仕方、発表の仕方、仲間と協力して学ぶ力。これらは、大学生活だけでなく、将来社会に出てからも必要になる力です。
今回の授業を通して、学生たちは「レポートを書く」とは、単に文章を埋めることではなく、他者の知識を大切にしながら、自分の考えをつくっていくことなのだと学びました。

まとめ

引用は、怒られないためのルールではありません。他人の知識を大切にしながら、自分の考えをつくるための、大学の大切な作法です。

心理学科 臨床心理専攻では、大学で必要な学びの基本を、1年次から丁寧に学んでいきます。「大学の授業についていけるかな」「レポートを書けるかな」という不安を少しずつ乗り越えながら、学生たちは大学で学ぶ力を身につけています。今後も授業の様子をホームページで発信していきますので、ぜひご覧ください。

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