2026/03/14 学部・学科

3年生「力動的心理学」の紹介

本学科の3年次科目「力動的心理学」では、こころの深いはたらきを理解するための代表的な理論である精神分析を学びます。授業は大きく前半と後半のふたつのパートに分かれています。

前半では、精神分析的心理療法について学びます。精神分析は、オーストリアの神経学者であるジークムント・フロイトによって創始された実践です。本来の精神分析は、1回45分のセッションを週5回行うという、非常に密度の高い営みです。一方、現在の日本で広く行われている精神分析的心理療法は、週1回程度のセッションが多く、より現代の生活に即した形で実践されています。授業では、こうした実際の臨床の様子や考え方について、講義を通して学んでいきます。

後半では、学生同士でのペアワークを行います。二人一組になり、互いにアセスメントのための聞き取りを行いながら、その人の生い立ちやこれまでの経験、現在感じている悩みや人間関係について丁寧に聞き取り、力動的な視点から理解を試みます。たとえば「いちばん古い記憶はどんなものか」「家族はどのような構成か」「今、どのようなことに困っているのか」といった問いを手がかりに、その人らしさやこころの動きを考えていきます。

札幌国際大学 臨床心理
ペアワークの様子
札幌国際大学 臨床心理
ペアワークの様子

このワークの魅力は、心理学の知識を“実際に使ってみる”ところにあります。

教科書で学んだ概念を、目の前の相手を理解するために活用していくことで、心理学がぐっと身近で生きた学びになります。学生たちは互いに話を聞き合いながら、「他者のこころを理解するとはどういうことか」を体験的に学んでいきます。

また、ペアワークでは「相手の話を最後まで丁寧に聞くこと」や「評価せずに受け止める姿勢」も大切にされています。

こうした態度は、心理学を学ぶうえで欠かせない基礎であると同時に、日常生活や将来のさまざまな場面でも役立つ力です。
心理学は、人と人との関わりの中でこそ深く理解される学問です。本授業では、講義とペアワークの両方を通して、こころを理解するための視点と姿勢をじっくりと育てていきます。

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