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2026/01/21 大学より

【生涯学習・公開講座】Mother Gooseの世界~英語圏の伝承童謡の世界~

昨年、開講した公開講座「マザーグースの世界」。
受講者からのリクエストもあり、講師のご厚意と協力により、再び開講に至りました。可笑しみのある不可思議な世界の魅力に興味を持った社会人受講者の他、学生や大学院生も参加し、講座が始まりました。

マザーグースとは?
英語圏の人々にとって古くから伝わり普段の日常生活に馴染み親しまれている伝承童謡です。
Mother Goose は「子ども部屋の押韻詩」、つまりNursery Rhyme(ナーサリー・ライム)と呼ばれています。

講師:短大 幼児教育保育学科 富田敏明教授

第1回目「人気ライム(童謡)トップ・テン」
第2回目「マザーグースの人気キャラクター、またリズムや頭韻・押韻の響きの良いライム」

時に文法よりも韻を踏む言葉の独特なリズムこそを大事にするマザーグース。
講座の目的は「マザーグースに親しむ、楽しむ」をモットーに、より受講者の興味関心を惹くよう様々なエピソードが語られ展開されました。

①唄 "Peter Piper Picked a Peck of Pickled Pepper"
 TOEIC高得点でも知らないと認められない!?有名な早口言葉唄!「ひゃっくり」止めにも効く唄!?
 講師の担当授業の中で、幼児教育保育学科の学生にも受けの良い、子どもがとびきり楽しむ早口言葉唄“Peter Piper picked a peck of pickled pepper”。子どもの間で早口ゲームとなるそうです。
「認められない」とは言語学者 黒田龍之介氏による発言だそうでこの唄に親しみを感じた上でのこと。早口言葉唄、ぜひお試しを。

 "Peter Piper Picked a Peck of Pickled Pepper”
 Peter Piper picked a peck of pickled pepper;
 A peck of pickled pepper Peter Piper picked;
 If Peter Piper picked a peck of pickled pepper, Where`s the peck of pickled pepper
 Peter Piper picked?

②ばけばけエピソード
「ばけばけ」?に注目!~小泉八雲による子育てと唄の浸透力~
NHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」を題材に、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)による子育てエピソードも披露されました。
息子へ英文字を教えるために、韻を踏んだアルファベットの羅列による教え書きが、今も残っているそうです。「マザーグースが根底に身に付いているからこその教え方がされていた」との話が披露されました。

③唄“Hop on Pop”
 翻訳不可能…「奔放さ」の真骨頂!音の響きもナンバーワン!
DR.Seuss(ドクター・スース)による奇想天外な唄“Hop on Pop”。講師の絵本読み聞かせで、音の響きと、ポップなイラストが効いてさらなるキレの良さを感じます。「子どもが言葉を覚える時に口にする唄」という講師の解説を聞かなければ理解できない唄でした。

④唄 話題が尽きない!数え唄“One,Two,Buckle my shoe“
 海外ドラマ「フルハウス」を知っていますか? 幼子ミシェルが自然に口にしてしまう一幕。きっかけがあれば子どもが歌い出すほど身近な唄だそうです。
 マザーグース学会では、NHKの朝ドラ「ばけばけ」の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が子どもに教えるかどうか、注目されている唄であるとも。さらにアガサ・クリスティの小説タイトルにも、唄が効果的に使用されているそうです。
 同じレベルの日本の唄として、谷川俊太郎編著『遊びの詩』(ちくま文庫)では栃木の伝承童謡「数えうた」も紹介されました。
 マザーグースは長い年月をかけて生活に浸透されてきたと言われる通り、一つの唄でいくつもの繋がりがあります。さらに日本の翻訳者の活躍で唄の話題が広がり、エピソードにも事欠きません。

⑤唄と絵 
 今回の講座では、講師による絵本の読み聞かせがあり、唄のいくつかが絵と共に紹介されていきました。
 講師は、絵(イラスト)はマザーグースの唄の世界観を表し重要だと語ります。何人もの挿絵画家、絵本作家達が唄を自身の芸術的センスで表現しており、独創的で同じものはありません。
 絵から想起される唄、唄を知るからこそのストーリーへのオチや理解があると講師。読み聞かせは解説と共に進められ、受講者から「より深く理解できた」との感想がありました。
 昨年に続き今回の講義でも取り上げられた唄“Hey diddle diddle”月を飛び越える雌牛やバイオリンを弾く猫の姿など、不可思議な唄が放つ魅力に、絵本を眺める時間は心を豊かに、受講者にも唄の魅力が伝わり人気でした。
 唄と絵何より講師が唄を語り紹介することへの楽しさが惜しみなく受講者に伝わります。講義終了後は受講者の心も伸びやかに、講師には受講者達から 思い思いに感じたうえでの質問が幾つも上がりました。

 受講後の感想には、「マザーグース」が人ではなく伝承童謡であると知ったこと。また唄一つで様々な繋がりが披露されて深まっていく知識に面白さや楽しさを感じたこと。描かれる絵(イラスト)、絵本や小説、映画など、まだまだ唄が元となる創作物が豊富にあることに、一層興味を持ったとの感想が寄せられました。

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