2025/12/25 学部・学科
スポーツ人間学部スポーツビジネス学科3年のMさんが、リテールマーケティング(販売士)検定試験1級に合格し、2025年11月16日付で資格を取得しました。
本学における販売士1級の取得は、2022年以来2人目となる快挙です。
販売士1級は、流通・小売分野を中心に、マーケティング、経営管理、時事問題など幅広い知識が求められる資格です。
2024年度の合格率は18.2%、さらに2025年4月~9月の合格率は17.4%と、いずれも非常に低く、国家資格レベル並みの難易度を誇ります。
本学のみならず、大学生の受験者自体が少ない資格としても知られています。
Mさんが販売士1級を目指したきっかけは、「大学生で挑戦する人が少ない資格」だったこと。
「本学で販売士1級を取得した人が1人しかいないと聞きました。あまり取得した人が少ない資格に挑戦することで、将来や就職活動で不安になったとき、自分自身に自信を持てるのではないかと思ったんです」
大学生活の中で「何か形に残る成果を残したい」という思いも、挑戦を後押ししました。
本学では毎年、販売士検定協会の講師を招いた講習会を実施しています。
Mさんは1年次の夏に講習を受講し、販売士2級を取得。その後、2年次秋から始まった1級講習を受講しました。
難関試験ということもあり、1級講習の受講者はわずか3名。
試験は5科目すべてに合格する必要があり、前川さんは2年次3月に初挑戦した際、2科目のみ合格という結果でした。
その後も、6月・9月・11月と計4回受験。
不合格のたびに少しリフレッシュ期間を設けながらも、毎日コツコツと学習を継続し、ついに全5科目合格を達成しました。
「試験を繰り返し受けることで、知識が確実に定着していきました。諦めずにやり続けることが大切だと実感しました」
販売士資格の学習を通して、Mさんが強く感じたのは「視点の変化」でした。
「普段は消費者の立場で物事を考えますが、販売士の勉強では経営者の視点を学ぶことができます。小売業だけでなく、幅広い業種に活かせる知識だと思います。起業やビジネスに興味がある人には、とても面白い内容です」
勉強の拠点として活用していたのは、大学図書館。
「一人で集中できる席や、大きな机、畳の席など、その日の気分で場所を変えながら勉強していました。静かで誘惑がなく、とても集中できる環境でした」
Mさんは、北海道滝川高校出身。
高校時代は陸上部で競歩や800mに取り組んでいましたが、大学入学後に軟式野球部へ入部。現在は外野手として活躍し、今年は1部リーグへ昇格、秋季リーグでは2位という成績を収めました。
また、スポーツジムでインストラクターのアルバイトも行うなど、学業・部活動・アルバイトを両立しています。
スポーツが好きで、経済やビジネスを考えることも好きだったMさん。
将来は、全国を飛び回る営業職を目指しています。
「就職活動では、資格そのものをアピールするというより、販売士の勉強で身につけた知識や考え方を伝えていきたいです。この知識を活かして働いていけたらと思っています」
興味を持った瞬間が、スタートライン
「販売士1級は、時事問題なども含めて幅広く出題されるので、正直『難しい』『諦めようかな』と思ったこともありました。
でも、めげずに続けることに価値があると思い、勉強を続けました。
合格への近道は、とにかくやること。やり続ければ、いずれ合格できます。
少しでも『興味あるな』『勉強してみようかな』と思ったら、ぜひ行動してみてください」