
student life 札幌国際大学・短期大学部 学生向け生成AI利活用ガイドライン
学生の皆さんへ
近年、ChatGPT等の生成AI技術が急速に発展し、教育現場においても大きな影響を与えています。本学では、生成AIの持つ可能性を活かしながら、学術的誠実性を保ち、皆さんの真の学びを促進するため、このガイドラインを策定しました。
本ガイドラインは、皆さんが生成AIを適切に活用し、学習・研究の質を向上させることを目的として作成されています。生成AIを一律に禁止するのではなく、教育目的に応じた適切な活用を推進し、透明性を確保し、学術的誠実性を維持することを基本方針としています。
このガイドラインをよく読み、理解した上で、生成AIを効果的に活用してください。
令和7年7月1日策定
目次
1. 基本的な注意事項
1.1 生成AIの使用前に確認すべきこと
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- 授業・課題での利用許可
- 担当教員が指定したAIアセスメントレベル(生成AIの使用範囲)を必ず確認する
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- 利用目的の明確化
- 何のために、どの範囲で生成AIを使用するかを明確にする
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- 個人情報・機密情報の保護
- 個人を特定できる情報や機密情報は入力しない
1.2 生成AIを使用する際のルール
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- 使用の明示
- 生成AIを使用した場合は、必ずその事実を記載する
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- 使用範囲の明記
- どの部分にどのように使用したかを具体的に示す
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- 批判的評価
- 生成された内容を鵜呑みにせず、必ず事実確認・検証を行う
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- 責任の自覚
- 最終的な成果物に対する責任は使用者にあることを理解する
2. 分野別利用ガイド
2.1 予習・復習での活用
- 専門用語の説明
- 概要の把握
- 理解度チェック
- 学習計画の作成支援
注意点
・生成された情報の正確性を他の信頼できる資料で確認する
2.2 レポート・論文作成での活用
- テーマ探し・論点整理
- アウトライン作成
- 文献調査の補助
- 文章の推敲・校正支援
禁止される使用法
・生成された文章をそのまま自分の文章として使用
・出典を明記せずに生成AIの情報を引用
・事実確認を行わずに生成された情報を使用
2.3 試験・テストでの扱い
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- 対面試験
- 電子機器使用禁止の場合、生成AI使用は不可
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- オンライン試験
- 教員の指示に従い、使用禁止の場合は厳格に遵守
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- 持ち込み許可試験
- 教員が明示的に許可した場合のみ使用可能
3. 生成AI使用時の記載方法
3.1 簡易記載例
※本レポートの第2章は、生成AI(ChatGPT, OpenAI, 2025年○月利用)を参考に作成しました。
3.2 詳細記載例
【生成AI使用に関する情報】
・使用ツール: ChatGPT(GPT-4, OpenAI)
・使用日時: 2025年○月○日
・使用目的: 第3章の文章構成検討
・使用プロンプト: 「○○について、大学生向けに800字程度で説明してください」
・使用範囲: 第3章の初稿作成に参考情報として活用
・修正内容: 生成された文章を基に、独自の視点と追加調査を加えて大幅に修正
4. 不正行為の定義と処分
4.1 不正行為の例
以下の行為は学術的不正行為とみなします
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- 無断使用
- 生成AI使用が禁止されている課題・試験での使用
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- 無申告使用
- 生成AIを使用したにも関わらず、その事実を申告しない(盗用)
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- そのまま使用
- 生成された文章を修正・検証せずにそのまま提出
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- 偽装行為
- 生成AIで作成した内容を自作として偽る(剽窃)
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- 再利用
- ある科目で提出したAI生成物を別の科目で再提出
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- 幇助行為
- 他の学生にAI生成物を提供・共有
4.2 処分内容
不正行為が確認された場合、「札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部 学生の懲戒に関する規程」に基づき処分される場合があります。
札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部 教務部 基盤教育部
※このガイドラインは技術の進歩に応じて継続的に見直し・改善されます。