2025/10/28 大学より
10月20日(月)、札幌国際大学において、日北自動車工業㈱様より「救缶鳥プロジェクト」におけるパン500缶の贈呈を受けました。
この活動は、同社と本学がSDGsの理念に共感し、2021年度から継続して実施しているもので、今年で5回目の取り組みとなります。
日北自動車工業㈱ 丹野社長
贈呈式には、日北自動車工業株式会社の丹野社長、丹野副社長をお招きし、行われました。
丹野社長はあいさつの中で、「救缶鳥プロジェクトは、“貧困をなくそう”“飢餓をゼロにしよう”というSDGsの理念を体現する活動。大学と企業、そして学生の皆さんが一体となって社会課題の解決に向き合っていることを大変うれしく思います」と語り、札幌国際大学の継続的な取り組みに感謝の言葉を述べられました。
札幌国際大学 田村理事長
続いて、本学の田村理事長は「大学の使命の一つに社会貢献があります。紛争や貧困など、今も世界では多くの課題がある中で、この活動を通じて“貧困のない社会”の実現に向けた思いを共有できることに感謝します。救缶鳥の温かいデザインには、北海道らしい優しさが込められています」と話しました。
札幌国際大学 蔵満学長
また、蔵満学長は「大学で学ぶ知識だけでなく、人のために行動する豊かな人間性を育むことが大切です。今回の贈呈をきっかけに、学生が世界や地域の問題に目を向ける機会となればうれしい」と述べ、学生たちへの期待を寄せました。
2025年度の救缶鳥プロジェクトでは、「北海道から世界へパンを届ける」という理念をもとに、人文学部国際教養学科4年の木寺愛紗佳さんが新たなデザインを制作しました。
親しみやすいキャラクターイラストを中心に据え、防災備蓄や飢餓救済といった社会的なテーマを、幅広い世代が共感できる形で表現しています。
デザイン上部には北海道のシルエットを配置し、「北海道発の取り組み」であることを明確に。中央にはプレゼントを抱えるイラストを添え、「防災備蓄から世界への贈り物へ」というプロジェクトの想いを象徴しています。
また、クマ・リス・キツネなど北海道を代表する動物キャラクターを登場させ、子どもから大人まで親しみを持てるデザインに仕上げ、背景は世界地図を表現しています。
木寺さんは「“北海道から届ける”という想いを込め、クマ・キツネ・リスなど北海道の動物をモチーフにしました。災害時にも少しでも温かい気持ちになれるよう、柔らかいタッチのデザインを意識しました」と制作への思いを語りました。
会場では、木寺さんのデザインを活かした新しいステッカーなどもお披露目され、関係者から大きな拍手が送られました。
贈呈式の最後には、参加者による試食会も行われ、保存食とは思えないしっとりとした味わいを楽しみながら、防災や支援のあり方について意見を交わしました。
札幌国際大学はこれからも、地域や企業と連携しながら、学生と共にSDGsの実現に向けた社会貢献活動を続けていきます。
このプロジェクトでは、毎年500缶(2021年は1,000缶)のパンが提供され、本学で4年半保管されます。本学は、札幌清田区において災害時の一時避難場所として指定されており、災害時にはこれらのパンが活用され、保存期間を経た後は災害地や飢餓に苦しむ地域に義援物資として届けられます。この取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)の一環として、今後も継続されていきます。