2023/01/27 学部・学科
2023年1月21日(土)14:00~15:30に札幌国際大学情報館シアターで「防災×音楽×観光」の共鳴を考える音楽ライブイベント「ツナガリズム」を開催。
観光学部1年生の「基礎ゼミ」の授業の一環として実施しました。
授業担当教員の研究活動からの「つながり」からスタートし、学生どうし、大学と地域の人々、被災地としての経験を共有する神戸と札幌、友人知人など、さまざまな点と点を、防災と音楽と観光に関連する要素で「つなげる」試みでした。
学生たちは、企画制作、総務安全管理、広報の部門に分かれ、観光イベントの企画構成について体験を通じて学びながら、手探りで自分たちにできることに少しずつ取り組み、初めての音楽イベントプロデュースを形にしていきました。
観光は一般的に、非日常を楽しむための余暇活動であり、アクティビティ、食事、宿泊の快適さなどが重視されます。
突発的事象である災害や防災・安全管理、被災時の旅客と観光サービス業以外の地域住民とのかかわりなどは意識されにくい側面です。
しかし、観光は常に天候などの自然条件や環境の変化に属するものです。
観光案内には防災や安全管理に関する知識や情報が不可欠といえます。
今回ステージでパフォーマンスしてくれたのは、神戸発・防災士の資格を持つミュージシャンである「Bloom Works」。
ライブでは音楽、ボイスパーカッション、歌や振り付けを通じて、楽しくPOPな雰囲気の中、気軽に身近な防災に関する情報を知ることができました。
日常にちょっとした防災の意識を持つことの大切さを教えていただきました。
朝からあいにくの吹雪となり、地域の方々の来場は決して多くはありませんでしたが、参加者からは、次のようなアンケート回答をいただきました。
「AEDの振り付け付きの曲で、子供たちもAEDに関心を持って曲を聴いていた」
「日常においても観光含めた非日常においても、とても重要な生きていくことを改めて再認識できる機会となった」
「防災を少しでもしようと思った」
「Bloom Worksさんの歌が防災との結び付きとエンターテイメントを感じられて、とても印象的だった」
「学生さんがしっかりされているのが素晴らしい」
学生たちも学びの実感として、「参加者として楽しかった」だけでなく、不足点に対する反省、改善に向けた提案、運営の工夫などを挙げていました。
「基礎ゼミ」は今年度から開設された新しいカリキュラムの科目です。今回の反省や課題を受けて、次年度以降、さらにこのような領域を超えて「つながる」教えと学びの場を広げたいと考えています。