2020/04/30 学部・学科

【リレーメッセージ⑭】平野良明先生

札幌国際大学短期大学部 学長

 早くお会いして話したい・・・待ちくたびれています

 静修短期大学の時代から、学生との語り合い、学び合いは40年を超えました。

 20代後半で赴任(1978年)して最初に学び合った卒業生から、過日「私も還暦を迎えましたよ」「若かった先生もすっかりおじいちゃんですね」と笑い合い、訪ねてくれた研究室で互いに孫自慢のひと時を過ごしました。

 皆さんは短期大学での学びにどのような想いをお持ちですか。

 私は教育原理の講義を持ちますので、教育の本質、幼児教育の意義などについて語りながら、幼児教育や保育の楽しさを伝えたいと考えています。

 北海道内ばかりでなく海外の幼稚園や保育園で見てきたこと、そこでの感動や課題、付属幼稚園園長時代の子ども達との楽しい日々、そして先生と子ども達との素敵なエピソード、お話ししたいことは山ほどあります。

 そうそう、

 文字で上手に伝わるか少し心配ですが付属幼稚園園長4年目の小さなエピソードを一つ紹介します。

 夏休みを前にした7月のある日、15時過ぎ、子ども達を送ったバスが2台、相次いで帰ってきました。それぞれのバスから30代ベテランのF先生、新米のT先生が降りてきて、職員室入り口のソファーにドカッと座り、声をそろえて「あ~ぁあ・・・」と声を発しました。

 私は続く言葉が「疲れたぁ~」と出てくるものととっさに思ったのですが、そろった声で「楽しかったねぇ~」と出てきたのです。

 バスの添乗者名簿を膝に、汗ばむTシャツで、それぞれのオデコや首筋には塩を吹いたようなあとも見えます。二人はしばしその日の子どもとの楽しかった活動を笑顔で語り合い、それぞれの席に戻りました。

 私は倉橋惣三(日本の幼児教育の父ともいわれる)の「美しいのは保育者の汗と笑顔」という言葉と、その保育者への感謝の思いを語っていた書物の一節を思い出しながら、「かわいい子ども達と、汗を厭わずに笑顔で遊べる素敵な先生たち」と付属幼稚園で過ごせる幸福を感じていました。

 さあ、皆さん、コロナ騒動中は夢に向かって自らを律し、大学からの学びの発信を受け止めてください。そして騒動後の顔を合わせた学び合いを楽しみに日々をお過ごしください。

 質の高い保育者を求める各地の保育現場では、素敵な先生として育った貴女のことを首を長くして待っています。

札幌国際大学短期大学部 学長

幼児教育保育学科 教授 平野良明

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